「天音、危ないだろ」 「れなあああ」 雷の言葉は届いていなかった。 「よしよし」 頭を撫でる。 泣いていた。 堰を切ったかのように泣き始めた。 その訳は聞かなくとも肌で感じ取れた。 辺りを見れば一目瞭然だ。 私の左横に寝ている炎虎。 右横に風雅、その隣に瑠雲。 3人の体から目を逸らしたくなった。 痛々しい姿。 私がやったんだ、この手で・・・。 息が荒くなるのが自分でも分かった。 落ち着け、落ち着け。