「雷、大丈夫か!?」
あまりにも弱っていて声をかけれずにはいられなかった。
「大丈夫だ・・・。
ただ、魔力を、一気に吸い取られたからっ、体が追いついてない、だけだ・・・」
他の皆の様子を見ると
雷と同様ぐったりしていた。
・・・・・風雅の姿は見れなかった。
瑠雲を見つけたときに涙がでそうになった。
風雅を包み込むような形で倒れていた。
泣くのを堪える。
前に瑠雲に言われたことを思い出す。
“もし、俺がカイザーとの決着で命を落としたとしても泣くな。
絶対に泣くな。お前は黎奈のことを1番に考えろ”
わかったよ瑠雲。
だけど、後で会いに行くからな。
「黎奈は・・・?」
「ダメだ。目を覚まさない。
信じたくないけど・・・」
ぐっと歯を食いしばった。


