神聖魔法団【下】




「雷、大丈夫か!?」




あまりにも弱っていて声をかけれずにはいられなかった。




「大丈夫だ・・・。
ただ、魔力を、一気に吸い取られたからっ、体が追いついてない、だけだ・・・」





他の皆の様子を見ると



雷と同様ぐったりしていた。



・・・・・風雅の姿は見れなかった。




瑠雲を見つけたときに涙がでそうになった。




風雅を包み込むような形で倒れていた。



泣くのを堪える。




前に瑠雲に言われたことを思い出す。



“もし、俺がカイザーとの決着で命を落としたとしても泣くな。
絶対に泣くな。お前は黎奈のことを1番に考えろ”





わかったよ瑠雲。



だけど、後で会いに行くからな。





「黎奈は・・・?」




「ダメだ。目を覚まさない。
信じたくないけど・・・」



ぐっと歯を食いしばった。