神聖魔法団【下】




「・・・・黎奈!!」





慌てて駆け寄る。




その後ろを追うように母さんも着いてきた。





「黎奈!黎奈!!」




黎奈の体を揺すっても反応はない。




嘘だろ。




「おい!おい起きろって!!
やめてくれよ、やっと会えたんだぞ・・・?
ずっとずっとこの日を待ってたんだぞ・・・!!

お願いだから目開けてくれ。頼むから!!
頼むよ・・・。」




黎奈の胸に顔をうずめる。




「黎奈!黎奈!!」




母さんも泣きながら黎奈の名前を呼ぶ。





「れ・・・な・・・」




不意に掠れた声が聞こえ振り向くとぐったりしている雷がいた。



「雷くん!」



母さんが慌てて雷を抱き抱える。