「・・・・黎奈!!」
慌てて駆け寄る。
その後ろを追うように母さんも着いてきた。
「黎奈!黎奈!!」
黎奈の体を揺すっても反応はない。
嘘だろ。
「おい!おい起きろって!!
やめてくれよ、やっと会えたんだぞ・・・?
ずっとずっとこの日を待ってたんだぞ・・・!!
お願いだから目開けてくれ。頼むから!!
頼むよ・・・。」
黎奈の胸に顔をうずめる。
「黎奈!黎奈!!」
母さんも泣きながら黎奈の名前を呼ぶ。
「れ・・・な・・・」
不意に掠れた声が聞こえ振り向くとぐったりしている雷がいた。
「雷くん!」
母さんが慌てて雷を抱き抱える。


