[さぁ、もうショーは終わりだ。 今夜、この世界は俺のものになる!!] 「が・・い・・・」 炎虎が苦しそうに俺の名前を呼ぶ。 「大丈夫だ。安心しろ」 俺は炎虎を優しく包む。 「そんな・・・っ」 天音は顔を覆って泣く。 「嘘だろ・・・」 ダメだった。 あのネックレスを壊せば黎奈が戻ってくると思ったのに 黎奈は戻ってこなかった。 しかも炎虎をあんな目にあわせてしまった。 俺のせいだ。 俺の・・・。 いろんな感情が一気に涙とともに溢れた。