雷の声が聞こえた。 炎虎が倒れた。 腹部に刺さったのは黎奈が持っていた剣だった。 どうして。 「くっそ・・・。 う、ごけっ・・・。 動け!!!」 痛む体を奮い立たせる 両足は動かない。 もう神経が通ってない感覚だった。 でも、まだ腕がある。 腕の力だけで体を引きずる。 痺れてプルプル震える。 なんども崩れる。 そのたびに顔に傷が増えていく。 だけど、そんなの気にすることもなく何度も何度も起き上がる。 止まらない。 止まりたくねぇ。