ある一点を見つめ動けないでいた。
風雅・・・。
もうピクリとも動かなかった。
1人で寂しいはずだ。
今から傍に行くからな、待ってろ。
もうほとんど感覚のない太ももを引きずりながら少しずつ前に進む。
意識が朦朧としてきた。
出血が酷すぎたのかな。
頭がくらくらする。
貧血を起こしてるのかもしれない。
それでも前に進む。
きっと皆風雅のことが気になってるはず。
戦いに集中できるよう俺がそばに行かなきゃ。
安心させてやらなきゃ。
その思いで必死に体を動かした。
風雅、待ってろ・・・。
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