風雅の言葉が届くはずもなく剣が振り下ろされる。
カキーン!
瞬時の判断で動いた涯。
剣を持ち片手で風雅を抱き、もう片方の手で黎奈の剣を受け止める。
その後ろからすかさず雷が攻撃を仕掛ける。
ビュンッ
それをいとも簡単に交わし、剣で弾き飛ばす。
「風雅!しっかりしろ!
泣いてる場合なんかじゃない!
みんな悲しさを押し殺して戦ってんだ!
しっかりしろ!!」
その言葉で涙が引っ込んだ。
そうだよ、泣いてる場合なんかじゃない。
黎奈ちゃんを助けなきゃいけないんだ。
きっとカイザーに操られているだけだ。
絶対そうだ。
恐怖で震えていた体が収まった。


