神聖魔法団【下】




風雅の言葉が届くはずもなく剣が振り下ろされる。




カキーン!




瞬時の判断で動いた涯。



剣を持ち片手で風雅を抱き、もう片方の手で黎奈の剣を受け止める。




その後ろからすかさず雷が攻撃を仕掛ける。




ビュンッ



それをいとも簡単に交わし、剣で弾き飛ばす。




「風雅!しっかりしろ!
泣いてる場合なんかじゃない!
みんな悲しさを押し殺して戦ってんだ!

しっかりしろ!!」




その言葉で涙が引っ込んだ。




そうだよ、泣いてる場合なんかじゃない。


黎奈ちゃんを助けなきゃいけないんだ。



きっとカイザーに操られているだけだ。




絶対そうだ。



恐怖で震えていた体が収まった。