「ふざんけんな・・・」
怒りで握った拳が震える。
記憶を消した・・・?
ふざんけんなよ。
「ふざけんじゃねぇよ!!」
ビクッ
隣で母さんの肩が微かに動いた。
「黎兎・・・?」
「なに勝手なこと言ってんだよ。
記憶を消した?そんなもの消えねーよ。
そんな簡単に消せるもんじゃねぇんだよ!!
頭で覚えてなくてもな、体で覚えてんだよ!!
ふとした時に思い出すんだよ。
人間の体はそうやって出来てんだよ!!!
お前ごときが黎奈の思い出奪う資格なんてねぇんだよ!!!」
はぁはぁはぁ。
一気にまくしたてた。
ムカついた。
こんな奴に黎奈との大切な思い出が奪われたと思うと腹が立った。


