こっちを見る黎奈は俺が知っている黎奈ではない。
[そうギャーギャー騒ぐな]
すっと消えたかと思えば黎奈の隣に移動したカイザー。
「お前、黎奈に何した?」
[記憶を消したんだよ。
神城黎奈としての記憶をな。
コイツは今日から俺の奴隷だ。
いや、僕(しもべ)と言っても良い。
名はゼオラ]
「記憶を消した・・・?」
全身から血の気が引くのが分かった。
[そうだ。
もうお前らが知っている神城黎奈はいない。
ついでに言っておくがLichtの孫でもない。]
嘘だろ・・・。
絶望が俺の中で広がっていく。
「れな、嘘だろ・・?
俺たちのこと忘れたのか・・・?」
俺が声をかけてもただこっちを睨むだけ。
心臓を掴まれた気分だった。
雷、涯、炎虎・・・、と皆の顔を順番に見て行くと皆も今の状況を受け入れられてない表情をしていた。
ただ、1人を除いて。


