気付いた時には世界は真っ暗だった。
「ここは・・・・?」
隣に母さんの存在を感じたとき、どうしようもない気持ちになった。
「母さん、ここが前に言ってたダークホールだよ」
「ここが、ダークホール・・・」
呟くように言った母さんの声と共に
「黎兎!黎華さん!大丈夫か?」
涯の声が聞こえた。
声をした方を見ると皆がいた。
「あぁ!大丈夫だ!」
「いきなり来るとは抜け目がない」
雷がいつの間にか後ろに居た。
「おぉ、いつの間に」
「悪い悪い」
俺と母さんを囲むように皆が立った。
視線を泳がせる。
何も見えないし、何も感じない。
暗闇が広がってるだけだ。


