「気絶したんだよ!」
雷に問いに答えた風雅。
「気絶?
あ、みんな体は大丈夫か!?」
一瞬、考えたかと思うと勢い良く起き上がった。
「ちょっと!寝てなきゃダメだって!
まだ回復してないと思うし」
「いや、だいじょ―――うっ・・」
頭がくらくらするのか抑えていた。
「ほらー!横になってて」
渋々、天音の指示に従う。
「俺たちは大丈夫だぜ。
人の心配より自分の心配しやがれ」
炎虎の言葉がご最もだった。
「あぁ。悪い。」
「雷、悪かったな。
無理させて」
涯が申し訳なさそうに言う。
「気にしてない。
あいつの為ならどんなことだって耐えられる」
天井を見ながらそう呟く。
「うん、そうだね。」
瑠雲がそう言いながら雷の隣に寝転がる。


