神聖魔法団【下】





「なんだよ・・ッ・・・」



「いや、苦しそうだから。
それに俺が思ってること読むとか反則だと思うけど」



「っるせ。おめぇは、顔に出しすぎ、なんだよ。
少しは、ポーカーフェイスっに、なりやがれ」



「はいはい。頑張るよ」



落ち着くまで体をさすった。



俺に出来ることはこれだけだから。



「おい」


そんなこと思いながらさすっていたら声をかけられた。



「ん?」



「雷は?」



「まだ見に行ってない」



「さっさと、行けや、コラ」



どうやら元気が戻ったらしい。



「はいはい。行きますよ。
もう大丈夫か?」



「最初っから、大丈夫だ・・・ボケ」



少し呼吸が辛そうだった。



何が大丈夫なんだか。



強がるところが炎虎らしい。


少し微笑んで炎虎に背を向けて歩きだす。