「なんだよ・・ッ・・・」
「いや、苦しそうだから。
それに俺が思ってること読むとか反則だと思うけど」
「っるせ。おめぇは、顔に出しすぎ、なんだよ。
少しは、ポーカーフェイスっに、なりやがれ」
「はいはい。頑張るよ」
落ち着くまで体をさすった。
俺に出来ることはこれだけだから。
「おい」
そんなこと思いながらさすっていたら声をかけられた。
「ん?」
「雷は?」
「まだ見に行ってない」
「さっさと、行けや、コラ」
どうやら元気が戻ったらしい。
「はいはい。行きますよ。
もう大丈夫か?」
「最初っから、大丈夫だ・・・ボケ」
少し呼吸が辛そうだった。
何が大丈夫なんだか。
強がるところが炎虎らしい。
少し微笑んで炎虎に背を向けて歩きだす。


