神聖魔法団【下】




1つずつ触れていく。



どれも少し触っただけで消えた。



俺がこのシールドを触っても何も危害が起きない。



人間にも触れるほど術者が弱り切ってるってことかよ。




炎虎のシールドが消え、皆の元へ行く。



「・・・・」



言葉が出なかった。



意識はあるものの立ち上がれない様子だった。




「涯、大丈夫か?」



とりあえず、さっき倒れた涯の元へ行く。



「あ、あぁ・・・」



声も良く聞き取れない。



「れ、いと・・・」



名前を呼ばれた気がして涯の口元に耳を寄せる。



「俺は、だい、じょうぶ、だからっ、他の、皆を・・・」



「わかった。見てくる」




涯の傍を離れ、天音と風雅の元に行った。



2人はずっと隣にいた。