1つずつ触れていく。
どれも少し触っただけで消えた。
俺がこのシールドを触っても何も危害が起きない。
人間にも触れるほど術者が弱り切ってるってことかよ。
炎虎のシールドが消え、皆の元へ行く。
「・・・・」
言葉が出なかった。
意識はあるものの立ち上がれない様子だった。
「涯、大丈夫か?」
とりあえず、さっき倒れた涯の元へ行く。
「あ、あぁ・・・」
声も良く聞き取れない。
「れ、いと・・・」
名前を呼ばれた気がして涯の口元に耳を寄せる。
「俺は、だい、じょうぶ、だからっ、他の、皆を・・・」
「わかった。見てくる」
涯の傍を離れ、天音と風雅の元に行った。
2人はずっと隣にいた。


