神聖魔法団【下】




しばらく見ていたら




皆の表情が少し柔らかくなった気がした。




終わったのか・・・・?




涯がゆっくり立ち上がるのが見えた。




「涯!!」



たまらず声をかける。



「そっちに―――!?」



言いかけてとまった。



立ち上がったと思った涯が力なくその場に倒れたからだ。




「涯!」



すぐさま駆け寄った。



ただ、シールドがあり近づけない。



触っても大丈夫かこれ・・?



恐る恐るシールドに触れる。




すると、




音もなく消えた。




あれ、案外脆いのか?




いや、術者が弱り切ってる為か。