しばらく見ていたら 皆の表情が少し柔らかくなった気がした。 終わったのか・・・・? 涯がゆっくり立ち上がるのが見えた。 「涯!!」 たまらず声をかける。 「そっちに―――!?」 言いかけてとまった。 立ち上がったと思った涯が力なくその場に倒れたからだ。 「涯!」 すぐさま駆け寄った。 ただ、シールドがあり近づけない。 触っても大丈夫かこれ・・? 恐る恐るシールドに触れる。 すると、 音もなく消えた。 あれ、案外脆いのか? いや、術者が弱り切ってる為か。