side黎兎 見ているのが辛く、顔を伏せていた。 声が聞こえないのがせめてものの救いだった。 最初は膝をついていて辛そうだなって思ってたけど、 徐々に倒れ込んで苦しそうにもがいてる姿を見ていたら 俺まで苦しくなってきた。 がんばれ。 そう思うことしか出来なかった。 少しだけ様子を見ようと視線を上げたら 雷が叫んでるように見えた。 様子がいつもと違くて。 ここからでも分かった。 しばらく見ていたら動かなくなった。 気絶したのか・・・・? あの雷が? そんなにも痛いのかよ。