side雷
黎兎が離れたのを見てからそれぞれシールドを張った。
「準備はこれでいいか。
雷、できるか?」
「あぁ。」
俺の前に皆が横1列に並ぶ。
「魔法はかけられて時間が経ったら痛みは消える。
それまではひたすら耐えろ。
何が何でも耐えろ」
涯の言葉に皆の顔が不安そうになった。
どんな痛みなのか分からない。
だけど、やるしかない。
「みんな痛みは同じだ。
それじゃあいくぞ」
そう言い、皆の方に手をかざす。
『我に力を与え、稲妻の元に発動せよ。
古代魔法キーリルイ』
俺の手に雷が集まるのが分かった。
「くっ・・・」
すごい力だった。
魔力が一気に吸い取られる。
「はぁあああ!」
雷がシールド内全体を包む。


