神聖魔法団【下】




side雷




黎兎が離れたのを見てからそれぞれシールドを張った。




「準備はこれでいいか。

雷、できるか?」



「あぁ。」



俺の前に皆が横1列に並ぶ。




「魔法はかけられて時間が経ったら痛みは消える。
それまではひたすら耐えろ。
何が何でも耐えろ」




涯の言葉に皆の顔が不安そうになった。



どんな痛みなのか分からない。



だけど、やるしかない。




「みんな痛みは同じだ。

それじゃあいくぞ」




そう言い、皆の方に手をかざす。




『我に力を与え、稲妻の元に発動せよ。
古代魔法キーリルイ』




俺の手に雷が集まるのが分かった。





「くっ・・・」



すごい力だった。



魔力が一気に吸い取られる。



「はぁあああ!」



雷がシールド内全体を包む。