「あれは聞こえてないな」




「俺、呼んでくるよ」




立ち上がり、雷の元へ行く。




「雷」



「ん?なんだ黎兎か。
どうした?」



本当に気付いてなかったんだ。



仕事熱心な人だな。




「あ、今から皆とお弁当食べるんだけど一緒に食べよ」



俺の後ろを見る雷。



「もうお昼だったのか。
今行く」



席を立って鞄から袋を取りだした。




「あれ、コンビニ?」



「あぁ。朝時間なくてな」



「そっか」




雷と皆のところに戻る。




「もー!遅いよ!
僕お腹空いた」



「悪い」