「あー、うん。なんとなくだけど」
「ちょっと聞かせてくれ」
今思いついたことを話す。
「炎虎の過呼吸が起き始めた時間がおかしいと思った。
電気が流れたときに起きれば納得はいったけど、流れてから数分ぐらい経って、いきなり苦しみだしたから変に感じた。
だから俺が思うに、あの電気は誰かが操っていると思う。
実際、あのカイザーの使い魔が消えて少し経ってから炎虎が苦しみだしたろ?
もし、あの時本当は消えてなかったとしたら?
俺たちのことを見てたとしたら?
きっと炎虎が苦しむ姿を見て楽しそうに笑っていただろうな。
俺たちは相手の姿は見えないし、好き勝手できるだろ」
思ったことをそのまま話したから自分が何言ってるのか分からなくなった。
「それは一理あるかもな」
「だな」
「もしそうだとしたら例え姿が見えなくても倒してやりたい」
俺の説明が通じたのか皆の表情が悲しみや怒りに変わった。
「きっと黎兎が考えた通りだろう。
シールドも俺が出るときにはなかったしな。
くそっ、俺達を何だと思ってるんだ・・・。
お前たちのおもちゃじゃないぞ」
悔しそうに雷が呟いた。
「黎奈ちゃんのことと言い、炎虎のことと言い、僕たちをバカにしすぎ。
後悔させてやらなきゃ」
「そうだね。」
ふと思った。
皆は怖くないのか?
仲間を大切に思う想いがここまで人を強くさせるのか?
皆の顔を見ると凛とした表情だった。
本当に覚悟ができてるんだ。
本当に死ぬかもしれない。
でも、仲間を助けるために自分を奮い立たせて戦うって決めたんだ。
だったら、俺は応援するしかない。
待ってるしかない。
信じるしかない。


