炎虎の腕が女の人の体にまわる。
ギュっと抱き締めた。
「わりぃ・・・」
小さかったけど、確かにそう聞こえた。
「もういいわ。今は眠って。大丈夫だからね。」
炎虎は微笑むと女の人の涙を指で拭い、そのまま目を閉じた。
「やることは、いっちょまえなんだから・・・。
でも、本当に良かった」
声からして本当に安心しているようだった。
「あの・・・」
天音が女の人に近付く。
「炎虎は大丈夫なんでしょうか?」
「あぁ。大丈夫。今は眠ってるから」
あれ、さっきと雰囲気が違う気がする。
「あ、私看護師やってるから患者さんの前とそうでないときは話し方が変わるんだよね」
あぁ、なるほど・・・。
って、え?
「キミ、声に出てるよ」
ふふっと笑われた。


