「消えろ」
ポツリ誰かがそう言った。
雷か涯かと思ったが違った。
意外な人物だった。
「ふうくん・・・」
天音も驚きの顔を隠せなかった。
皆が風雅を見る。
「消えろよ!!アンタの声なんか聞きたくない。
伝言伝えにきただけなら帰れよ!もう用はないでしょ!?
消えてよ!とっとと消えろ!!!」
初めて見た。
風雅がこんなにも叫んでるところ・・・。
[そんなこと言わずにもっとお話ししましょ?]
「アンタと話すことなんてない!
雷と炎虎をあんな風に傷付けるようなヤツなんかと話すことなんてない!!
帰れ!消えろ!!」
風雅は泣いていた。
声はあげてなかったから気付かなかったけど頬が涙で濡れていた。
[まぁいいわ。そんなに帰ってほしいなら帰ってあげる。
1つだけ残念なお知らせだけしとこうかしら]
この後の言葉に俺たちは絶望に包まれる。
[アンタたちが想ってる、そのLichtの孫死んでるわよ。
生きてなんかいない。この目で見たから確かよ。
残念だったわね。それじゃあ♡]


