神聖魔法団【下】




涯が俺を庇うように前に立つ。



[あ!その子がLichtのもう1人の孫ね
いい男だわ~♡]



その言葉に肩がピクッと反応する。




「おい、てめぇは俺達をここに閉じ込めてどうするつもりだ?
なんか用あるならとっとと言え。てめぇの声は目障りだ。気持ちわりぃ」



苦しそうに息をする炎虎が睨みをきかせながらそう言った。




[嫌な男ね。私そういう男だいっきら~い]



「別にてめぇなんかに好かれたくねぇよ」




「炎虎、じっとして!」




天音に怒られ黙る。




「用は何だ」




雷が改めて聞くと話し始めた。



[忠告よ]



「なんのだ」




[伝言の方が正しいかしら?
カイザー様からの伝言よ。
一回しか言わないから、きちんと聞くように。ふふっ]