涯が俺を庇うように前に立つ。
[あ!その子がLichtのもう1人の孫ね
いい男だわ~♡]
その言葉に肩がピクッと反応する。
「おい、てめぇは俺達をここに閉じ込めてどうするつもりだ?
なんか用あるならとっとと言え。てめぇの声は目障りだ。気持ちわりぃ」
苦しそうに息をする炎虎が睨みをきかせながらそう言った。
[嫌な男ね。私そういう男だいっきら~い]
「別にてめぇなんかに好かれたくねぇよ」
「炎虎、じっとして!」
天音に怒られ黙る。
「用は何だ」
雷が改めて聞くと話し始めた。
[忠告よ]
「なんのだ」
[伝言の方が正しいかしら?
カイザー様からの伝言よ。
一回しか言わないから、きちんと聞くように。ふふっ]


