神聖魔法団【下】




「質問に答えろ」



[もうっ。しょうがないわね。]



雷の顔がどんどん険しいものになっていく。



俺たちは雷と正体不明の女の会話を聞くことしか出来なかった。




「もう1度聞く。何者だ」




[カイザーの使い魔よ]



「姿を見せろ」



[残念。使い魔は人の前には姿を現わせないのっ。
私からは人の姿は見えるんだけどね。
いい顔してるわね~。どう?私の男にならない?]



「黙れ」


[冷たいなぁ~。]



この女は何がしたいんだ?



俺達をここに閉じ込めてどうするつもりだ・・?



[そこの男、良い表情してるわね
タイプだわ♡]



誰のこと言ってるかわからず辺りを見渡す。



[やーん。可愛い!
今、キョロキョロしてる君よっ♡]



その言葉で自分だと気付く。



「黎兎に関わるな」