「あぁ・・・。こんな怪我痛くない・・っ。」
口ではそう言ってるが顔が酷く辛そうだった。
「待ってて。炎虎が落ち着いたら治癒魔法使うから」
炎虎を診ながら雷に声をかける天音。
「大丈夫だ。炎虎を優先してくれ。
それより、あの電気の正体分かったぞ」
「なんだったの?」
「多分、シールドを張られている。
しかも強力のだ。
俺達をここから出したくないのか知らないが」
雷がそう言ったとき、
[よくわかったわね]
頭上から声が聞こえた。
『!?』
皆の顔が真剣な顔に変わる。
「誰だ」
[内緒♡]
カイザーではない。
声と話し方からして女・・・?
「どこにいる」
[いやーん。そんな怖い顔しないで~]


