神聖魔法団【下】




「あぁ・・・。こんな怪我痛くない・・っ。」



口ではそう言ってるが顔が酷く辛そうだった。




「待ってて。炎虎が落ち着いたら治癒魔法使うから」



炎虎を診ながら雷に声をかける天音。



「大丈夫だ。炎虎を優先してくれ。

それより、あの電気の正体分かったぞ」



「なんだったの?」



「多分、シールドを張られている。
しかも強力のだ。
俺達をここから出したくないのか知らないが」



雷がそう言ったとき、



[よくわかったわね]



頭上から声が聞こえた。




『!?』



皆の顔が真剣な顔に変わる。



「誰だ」



[内緒♡]



カイザーではない。



声と話し方からして女・・・?



「どこにいる」



[いやーん。そんな怖い顔しないで~]