心配そうに俺たちが見つめる中、 ゆっくりとドアに手をかける雷。 ビリビリッ! 「くっ・・・」 嫌な音が辺りに響く。 雷の手元が光る。 「もういい!手を離せ!」 涯の言葉に 「はっ・・・うぅ・・」 悲痛な言葉を漏らしながら手を離した。 手を見ると黒くなっていた。 「やりすぎだ!」 急いで処置を行う。 とは言っても何をしたら良いか分からないので とりあえず水で濡らしたタオルを握らせておいた。 「雷、大丈夫?」 風雅が不安そうに顔を覗きこむ。