神聖魔法団【下】




心配そうに俺たちが見つめる中、



ゆっくりとドアに手をかける雷。




ビリビリッ!




「くっ・・・」




嫌な音が辺りに響く。




雷の手元が光る。




「もういい!手を離せ!」



涯の言葉に




「はっ・・・うぅ・・」



悲痛な言葉を漏らしながら手を離した。




手を見ると黒くなっていた。




「やりすぎだ!」




急いで処置を行う。



とは言っても何をしたら良いか分からないので



とりあえず水で濡らしたタオルを握らせておいた。



「雷、大丈夫?」




風雅が不安そうに顔を覗きこむ。