「ねぇねぇ。僕たちここに閉じ込められちゃったの?」
「きっと何かあるはずだ」
涯と雷が考え始めた。
俺と瑠雲で炎虎をソファーに寝かせた。
「天音、できるか?」
「任せて」
炎虎の息がどんどん荒くなっていく。
「はぁはぁはぁ・・・はっ・・はぁ・・・」
「大丈夫か?」
俺が聞いても返事はなく、ただ苦しそうに呼吸をするだけだ。
「涯、俺が行く」
突然、そんな声が聞こえて振り向くと
ドアに向かって歩く雷の姿が見えた。
「雷?」
「俺は雷の魔法が使える。
だから多少はくらっても大丈夫なはずだ」
そっか。
雷なら多少体に電気が流れても大丈夫かも知れない。


