神聖魔法団【下】




「ねぇねぇ。僕たちここに閉じ込められちゃったの?」



「きっと何かあるはずだ」




涯と雷が考え始めた。




俺と瑠雲で炎虎をソファーに寝かせた。



「天音、できるか?」



「任せて」




炎虎の息がどんどん荒くなっていく。



「はぁはぁはぁ・・・はっ・・はぁ・・・」




「大丈夫か?」



俺が聞いても返事はなく、ただ苦しそうに呼吸をするだけだ。




「涯、俺が行く」



突然、そんな声が聞こえて振り向くと




ドアに向かって歩く雷の姿が見えた。



「雷?」



「俺は雷の魔法が使える。
だから多少はくらっても大丈夫なはずだ」




そっか。



雷なら多少体に電気が流れても大丈夫かも知れない。