神聖魔法団【下】




「いっ・・・っぅ・・・・」




「炎虎!?」



「大丈夫か!?」




皆が慌てて炎虎の周りに集まる。




「なにが起きたんだ?」



雷がドアを見つめる。



「電気のように見えたが」



涯が近づこうと足を進めたとき




「近付かねぇ方がいい」



炎虎が苦しそうに胸を抑えながら起き上った。




すかさず背中を支える。




「ただの電気じゃねぇ・・・。
指から心臓まで直にきやがった。
反射的に炎のシールドを張ったから大丈夫だったけどな」




呼吸が荒い。





「炎虎、もう喋らないほうがいい」



瑠雲が肩を支えながら言った。




「なるほどな」