神聖魔法団【下】




「バレたらお姉さん大変なことになっちゃうよ?」



俺の思ってることを天音が言ってくれた。




そうだ。



バレたときのことを考えると危険すぎる。




「診断書を偽造するってことだからな。処罰だけでは済まねぇかもな」




「だったら!」




「姉貴のモットーは“自分の身がどうなろうとも大切な人は守る”なんだよ。
姉貴さ、黎奈に会ってみたいってずっと言ってたんだよ。
黎奈の為なら姉貴は何だってすると俺は思う。」




会ったことない人からも大切に想われている・・・。



凄いな、黎奈は。




すげぇよ・・・。





「もし、仮にバレた時は真実を全部話すぞ。
炎虎の家族に迷惑は掛けれない。」



涯は決めたようだった。




「姉貴に頼んでくる」




炎虎がそう言い、生徒会室から出ようとドアに手をかけたとき、




バチッ!




凄い力で吹き飛ばされた。