神聖魔法団【下】




ガラッ



その音とともに涯が部屋に入ってきた。




「すまない。会議が長引いてな」



「大丈夫だよ~」



涯が来るまでトランプでばば抜きをやっていたから



テーブルの上がトランプだらけだ。




それを片付けながら



「何かあったの?」



特に意味はなく聞いてみたら涯の表情が少しムッとした。



「あ、ごめん。聞いちゃいけなかった・・?」




初めて見た表情だから少し怖くなった。



「俺さ、ここに来る前、会議室の前通ったんだけど涯なんか怒鳴ってたよね?
それって何か関係ある・・?」



俺に続き、瑠雲も恐る恐る聞く。




涯は黙ってるだけで何も言わない。




黙りながら雷の元へ行くと




「大変なことになった」




そう一言、言った。