小さいときから本当に可愛くて元気いっぱいで笑顔が何よりも輝いていて・・・。
綾兎がいなくなってから絶対この子たちを幸せにするって。
綾兎と約束したのに・・・っ。
黎奈がいない・・・?
もう抱き締めることも出来ないの?
もうご飯を作ってあげることも出来ないの?
もう髪の毛を結んであげることも出来ないの?
もうあの笑顔を見ることが出来ないの?
もう2度とあの子に会えないの・・?
死を実感するたびに心が痛くなる。
何よりも大事で愛してた。
今でも愛してる。
頭が追いつかない。
考えることを拒絶してる。
ただ泣いた。
これでもかっていうくらい泣いた。
黎兎にバレないように声を押し殺して泣いた。
「れ、な・・・っ・・・」
掠れた声は真っ暗の部屋に吸い込まれた。


