神聖魔法団【下】




「かあ・・・さん・・」



違った。



黎奈じゃなかった。




俺、どうしたんだ。



そうだよな。



帰ってくるわけないよな。




だって、だって黎奈は・・・。





「ねぇ、顔色悪いよ?
大丈夫?」




「母さん・・」




「どうしたの?どこか痛い?」




「母さん・・・!!」




俺は泣いた。



子供みたいに泣いた。




泣きたかった。



俺、こんなにも泣き虫だったんだ。




「ちょ、どうしたの!?
なにかあった?もう大丈夫だよ」