神聖魔法団【下】




「れ・・・い・・っ・・れい・・と・・・黎兎!」



パチ



誰かに名前を呼ばれ目を開ける。




「こんなところで何してるの?
風邪引くよ?」




「れ・・な・・・?」




帰ってきた。



アイツは死んでなかった。





「れ、な・・・っ。黎奈!」




「ちょっと!大丈夫?」




嬉しくて涙が止まらなかった。



良かった。無事だったんだ。




良かった・・・。




「ねぇ、何かあったの?
目、真っ赤だよ?

それと私は黎奈じゃなく黎華(れいか)ね。
あなたの母親よ」



言ってることが分からなかった。



黎奈は何を言ってるんだろう。




目の焦点が時間と共にゆっくり合っていく・・・。