辛くて悲しくて涙が止まらない。
拭っても拭っても流れてくる。
こんなにも泣いたのはいつ振りだろう。
父さんが死んだ時かな。
大事な人がいなくなるって、こんなにも悲しいんだ。
もう誰も失いたくないのに。
傍に居て欲しいのに。
「約束、した、じゃんかっ・・・。
死なないって・・・ッ・・。どこにも、行かないって・・・。
必ず、生きて・・・帰るってっ・・。
約束・・守れよぉ・・・っ」
俺って、こんなに女々しかったっけ。
黎奈のことになると俺ってダメになるんだな。
アイツがいないと俺が俺でいられなくなる・・・。
拳を握りしめる。
俺が守るって、あれだけ言ったのに
いつも守られた。
ムカつく、腹が立つ。


