神聖魔法団【下】




“黎兎、あれほど勝手に人の部屋に入るなって言ってるでしょ!?”



怒ってる黎奈



“あははっ!黎兎、バカじゃないのっ!”



楽しそうに笑っている黎奈




“死ぬのが、怖いよ・・・”



泣いている黎奈



“なっ・・・!うっさいわ!アホ!”



照れると口が悪くなる黎奈



“黎兎、見てて。終わらせるから”



真剣な黎奈





目を閉じれば黎奈との思い出が溢れてくる。




それが余計に辛くさせる。




「うぅ・・・ッ・・ぐすっ・・・れなっ・・・」




もう名前を呼んでも返事をしてくれないんだ。



もう一緒に帰れないんだ。



もう喧嘩出来ないんだ。



もう会うことも出来ないんだ。



もう思い出を作ることも出来ないんだ。







もう、もう・・・・。