神聖魔法団【下】




俺の足は勝手にベットに近付いていた。



ポタッ



「あれ・・・」




目からこぼれたものが布団にしみをつくる。




「なんで、俺・・・」



次から次へとしみをつくる。




涙は止まることを知らない。



気付くと布団に顔をうずめて泣いていた。




ずっと泣けなかった。



認めたくなかったから。




黎奈がいなくなったのを認めたくなかった。




だけど、1人になって嫌でも痛感する。




「れな・・ッ・・・・れなっ・・・」




何度も何度も名前を呼ぶ。




「うわあああああぁあぁぁあぁ!!!」




狂ったように泣き叫んだ。



もうどうでもいい。



ただただ悲しかった。