俺の足は勝手にベットに近付いていた。
ポタッ
「あれ・・・」
目からこぼれたものが布団にしみをつくる。
「なんで、俺・・・」
次から次へとしみをつくる。
涙は止まることを知らない。
気付くと布団に顔をうずめて泣いていた。
ずっと泣けなかった。
認めたくなかったから。
黎奈がいなくなったのを認めたくなかった。
だけど、1人になって嫌でも痛感する。
「れな・・ッ・・・・れなっ・・・」
何度も何度も名前を呼ぶ。
「うわあああああぁあぁぁあぁ!!!」
狂ったように泣き叫んだ。
もうどうでもいい。
ただただ悲しかった。


