神聖魔法団【下】




「頼んだよ」




そう言うと背中をポンポンしてきた。




いつもなら子供じゃないって怒るけど、



この時はこの温かさに甘えたかった。





俺たちは光を失った。




失ったのなら取り戻せば良い。




また燈せば良い。




黎奈は俺らの仲間だ。




仲間奪われて黙ってるほど大人しい俺らじゃない。





取り戻す。




アイツは死んでない。



あんなにも簡単に死ぬもんか。





カイザー、待ってろ。




次会った時は立てないほど息も出来ないほど叩きのめしてやる。





悔しさで唇を噛み締めながら



兄貴の胸の中で静かに泣き続けた。