「頼んだよ」 そう言うと背中をポンポンしてきた。 いつもなら子供じゃないって怒るけど、 この時はこの温かさに甘えたかった。 俺たちは光を失った。 失ったのなら取り戻せば良い。 また燈せば良い。 黎奈は俺らの仲間だ。 仲間奪われて黙ってるほど大人しい俺らじゃない。 取り戻す。 アイツは死んでない。 あんなにも簡単に死ぬもんか。 カイザー、待ってろ。 次会った時は立てないほど息も出来ないほど叩きのめしてやる。 悔しさで唇を噛み締めながら 兄貴の胸の中で静かに泣き続けた。