神聖魔法団【下】




自分に腹が立つ。




何が命を張ってでも守るだ。




そんなこと誓ったって、何も出来なかった。




俺は弱い。




黎奈がいないと何も出来ない。




強くもなれない。





悔しい、情けない。




消えていなくなりたい。




「涯、今悔しいとか思ってるでしょ?」




「悪いか・・っ・・」




「その気持ちが人を強くする。
次、カイザーに会ったとき黎奈の分まで戦ってきな。
俺の拳、お前の拳に変えて殴ってきてよ。

すっげぇ腹立ってから」




兄貴は本気で怒ると口調が荒くなる。



まだ1度しか会ったことないのに兄貴に思われるなんて




黎奈すごいな。



「あぁ。任せとけっ。何発、でも殴って、きてやる・・・っ」