自分に腹が立つ。
何が命を張ってでも守るだ。
そんなこと誓ったって、何も出来なかった。
俺は弱い。
黎奈がいないと何も出来ない。
強くもなれない。
悔しい、情けない。
消えていなくなりたい。
「涯、今悔しいとか思ってるでしょ?」
「悪いか・・っ・・」
「その気持ちが人を強くする。
次、カイザーに会ったとき黎奈の分まで戦ってきな。
俺の拳、お前の拳に変えて殴ってきてよ。
すっげぇ腹立ってから」
兄貴は本気で怒ると口調が荒くなる。
まだ1度しか会ったことないのに兄貴に思われるなんて
黎奈すごいな。
「あぁ。任せとけっ。何発、でも殴って、きてやる・・・っ」


