神聖魔法団【下】




兄貴も泣いていた。




“いった!ちょ、なんで殴るの!?”




“涯~。ここ分かんないから教えて!”




“何があっても死ぬわけない”





強いと思ってた。




だけど、それは違った。




弱いのに、苦しいに、辛いはずなのに、




いつも笑ってて、俺たちを元気づけてくれた。




悲しくても苦しくてもアイツがいたから




アイツが近くで笑っていてくれたから




だから頑張れた。




敵に立ち向かえた。




俺らの勇気の源はアイツだった。





気付かない内に救われてて、



なのに俺たちは何も恩返しが出来ないまま、



またアイツに守られて・・・。