<もう1人の孫よ。今の気分はどうだ?>
きっと、この時カイザーは泣き叫ぶと思っていたのだろう。
だけど黎兎は違った。
「黙れよ、この人殺しが。」
「黎兎?」
「さっきから聞いてりゃ好き勝手言いやがってよ。
覚醒しろだぁ?誰がお前の為に覚醒するかよ。
殺したきゃ殺せよ。別にてめぇなんか怖くねぇよ。
黎奈がお前に殺される方がよっぽどこえぇよ!!」
その場が静まり返った。
<・・・・そうか。そんなに殺してほしいのか
だったら、お望み通り殺してやるよ>
「!?」
ダメ、やめて、殺さないで。
体が動かない。
今すぐにでも助けに行きたいのに。
<俺を恨むなよ>
カイザーが掌をかざした。
やめて・・・・!!!


