「でも・・・」
そんなこと言われても皆を失うのは嫌だよ・・・!
<仕方ない、俺が手伝ってやるよ>
カイザーの言葉に耳を疑う。
絶対なにか裏がある。
信じちゃダメ。
「なにをするつもり・・・?」
私の予感は的中した。
<そこにいるLichtのもう1人の孫を殺す>
『!?』
「なに、言って・・・」
<人は怒りで我を失う時とんでもない力を発揮すると聞いたことがあるからな>
「黎兎は関係ないでしょ!?
確かにLichtの孫かもしれないけど魔法の血筋はない!!
だから殺さなくてもいいはず!!」
<言ったろう?利用すると。>
「これが狙いだったの・・・?」


