そう聞こえたのと同時に 「炎虎!!!」 炎虎が上空から叩き落とされるのが見えた。 ヤバい、動こうと足に力を入れたが痛みが強く動けない。 皆が息を呑む音が聞こえた。 目の前で仲間が危ない目に遭っているのに何も出来ない。 悔しくて唇を噛み締めた。 落ちる寸前、思わず目を伏せてしまった。 嫌な音が響く。そう思った。 だけど、一向に音が聞こえない。 恐る恐る顔を上げてみると 「・・・・!!」 黎奈が受け止めていた。 「いったぁ~。炎虎大丈夫?」