ただ分かるのは空中でカイザーと黎奈が戦っていることだけだ。
「雷、大丈夫?」
いつの間にか風雅が目の前にいた。
「風雅!」
反射的に名前を呼んでいた。
「ん?あ、僕なら大丈夫だよ!」
そう言って笑うから本当に大丈夫なんだろう。
「ったく心配かけんな」
「ごめんね」
風雅の肩を借りて立ち上がった。
「黎奈ちゃん、大丈夫かなぁ・・・」
2人の影を見ながら心配そうに呟く。
「信じよう」
「うん」
俺たちは天音たちの元に戻ろうと足を進めた。
しかし、この選択がこの後大きな問題を起こすとはこの時の俺たちは全く気付いていなかった。


