神聖魔法団【下】




「あ、目、覚ましたみたいだよ」




黎奈の声で皆がベットに近寄る。



「もう大丈夫か?」



涯の言葉に



「うん!もう元気!!」




ニカっと笑って答えた。




いつもの風雅だ。




皆もそう思ったのか安心した表情をしていた。




「風雅、この方が話があるそうだ」




雷に紹介され、おずおずと前にでる。




「なにか?」


その人の胸に抱かれている子の顔を見た途端




「あ!助かったんですね」



さっきよりも笑顔になった。




「はい。あの本当にありがとうございます。
もうなんてお礼を言ったらいいのか・・・」



涙ぐんでお礼を言う母親。



「いやいや、そんなお礼だなんて良いですよ。
助かったのなら良かったです!」