「よかった。助かったんだ・・・」
みんな安堵のため息を吐いていた。
風雅と女の子は医務室まで運ばれた。
女の子の母親は何度も何度も俺達にお礼を言っていた。
「涯、お疲れ様」
「あ、兄貴。なんか悪いな」
「気にしてないよ。いい生徒もったね」
「あぁ」
「涯、風雅を助けてくれてありがとう」
「助けたのはお互い様だろ?」
俺は苦笑いしか零せなかった。
ベットの上でスヤスヤ眠る風雅。
女の子はもう目を覚ましたみたいだ。
風雅にもお礼を言いたいから目を覚ますのを待っているらしい。
しばらく女の子と女の子の母親と話をしていた。


