神聖魔法団【下】




「はぁはぁはぁ・・・」




涯の吐息が聞こえる。




「ふうくん!?」




「あ、あれ・・・・僕、なにして・・・・?」




目の焦点があっていなかった。




その目が俺の姿をとらえた。




「あ、瑠雲・・・。」




そう呟かれて俺は気付いた。




知らないうちに体が震えていたことに。




無意識のうちに風雅に抱き着いていた。




「ど、どうした・・・の?」




「バカ野郎、心配かけんな」




「泣いて、ッ・・・るの?」




「泣いてないよ。よかった。よかった」




俺たちのそばに人が駆け寄るのが分かった。