風雅は意識がなくなっているのに女の子を離していなかった。
雷の傍まで行き、2人を支える。
唇が真っ青だ。
早く連れて行かないと。
「くそっ・・・うわ!?」
ザパーン
「う・・・あ・・・がはっ」
やば、体が雷たちと離れた。
雷もあまりにも大きい波に呑まれ2人を離してしまった。
「ゴッホゴホ・・・ゲッホゲホ」
なんとか上に上がってこれたけど雷と風雅たちの姿がない。
くっそ、どこだ。どこ行った。
「はぁー・・・ぐっ」
海の中に潜ってみると少し深い所に風雅たちの姿があった。
いた。
そのまま深く潜り、風雅たちを支えた。


