神聖魔法団【下】




「大丈夫!私、泳ぎには自信あるから」



「そういう問題じゃ「炎虎は皆にこのことを伝えといて!」っておい!!」



炎虎の言葉を無視して浮き輪をもって浜辺を駆け抜ける。






バシャバシャッ




海の中に入ると雷たちの方に向かって泳ぎ始めた。




浮き輪をもってて泳ぎにくかったけど精一杯体を動かした。




無事でいて・・・。




途中、何回か波に呑まれ不安が一層高まった。




これじゃ進めない・・・。



泳いでも泳いでも体が前に進まない。




がむしゃらに泳いだ。




進んでいるのかも分からない。




だけど、とにかく泳いだ。




「ゲホッ」




やば、海水飲んだ。



「ゲホッゲホゲホッゲホゲホッ」



ふと視線を上げると瑠雲の顔が見えた。



いた。