神聖魔法団【下】




side黎奈




私たちは一旦、岸に上がり



雷たちを探した。




「あ、あそこだ!」




炎虎が指を指す。




あ、いた。





1人の男性の姿と小さな女の子の姿が海の真ん中に見えた。





多分、あれが風雅と溺れた子だ。




その近くに居る2人の男性が雷と瑠雲だ。




「深いところ、波が高くなってきてるんだよ・・・」



「え!?」




言われてもう1度海の方を見ると確かに波が高くなっているのが分かる。





「俺、皆を呼んで「炎虎、これ持ってて」え?」



炎虎に雷から貰った貝殻を預けた。




「黎奈どうするんだよ?」



「助けに行く」



「はぁ!?やめろ、俺が行くから!」