「まぁまぁ。2人とも」
もともと瑠雲と話していたのに、いつの間にか雷と話していた。
「あ、ごめん」
「涯~。泳ぎに行こ~」
私たちの後ろにシュノーケルを持った廉さんがいた。
「廉さん、それ・・・」
「あ、これ?俺これつけて泳ぐの好きなんだよね~」
私も結構好きだった。
海の中をずーっと見れるから。
持ってこればよかったな。
「俺たちも泳ぎに行くけど、誰かここに1人残っといてくれよ?
貴重品とか盗られたら困るから」
「わかった。いってらっしゃい」
涯もシュノーケルを持って泳ぎに行った。
「あの兄弟仲いいな」
「きっと廉さんがお兄さんだからだよ」
「そうかもね」
残った私たち3人は他愛もない会話をしていた。
泳ぐのも良いけど、こうやって話すのもいいな~。
太陽がさんさんと輝くなか、私はそんなことを思っていた。


