神聖魔法団【下】




「あ、天音、黎兎!!」




遠くの方で風雅の声が聞こえる。




私もいるんですが~。




「それと黎奈ちゃんも!!」



ついで感半端ない。




「遅かったな。何かあったのか?」



「いや、なんもないよ」




涯には2人が手を繋いでるのが見えないのかな。




「涯」



「ん?」



瑠雲は名前を呼んでニコニコしている。



「どうし―――あぁ。そういうことか」



瑠雲の視線で気付いたのか何も言わなかった。




「2人とも水着可愛いね♪」



風雅の言葉で皆が私たちに注目する。




これはこれで恥ずかしい・・・・。



天音も黎兎の後ろに隠れる形で立っている。