「あ、天音、黎兎!!」
遠くの方で風雅の声が聞こえる。
私もいるんですが~。
「それと黎奈ちゃんも!!」
ついで感半端ない。
「遅かったな。何かあったのか?」
「いや、なんもないよ」
涯には2人が手を繋いでるのが見えないのかな。
「涯」
「ん?」
瑠雲は名前を呼んでニコニコしている。
「どうし―――あぁ。そういうことか」
瑠雲の視線で気付いたのか何も言わなかった。
「2人とも水着可愛いね♪」
風雅の言葉で皆が私たちに注目する。
これはこれで恥ずかしい・・・・。
天音も黎兎の後ろに隠れる形で立っている。


