神聖魔法団【下】




私たちが少しばかり天音と風雅の昔の事を聞いていると




「悪い、遅れた」



生徒会室の扉が開き、涯が入ってきた。




「あ、先生。こんにちは~」




皆それぞれに挨拶をする。




「それと大きな荷物がここにあるんだが」



そう言って生徒会室の前を指さす。




不思議に思って皆でそこに行くと




『炎虎?』



皆の声がはもった。




「え、どうしたの?」




私が問いかけても無視。




「お前そんなにも悔しかったのか。」



雷の言葉が癪に障ったのか俯いていた顔を上げた。




「うっせえ!!
しゃーねぇだろ。あんなことやったことねぇし。
ジャンケンだってそんなにやった記憶ねぇし」



いやいや、炎虎。



叩いて被ってジャンケンポンはまだしもジャンケンは運だからね。



ちょっと炎虎が心配になった。