私たちが少しばかり天音と風雅の昔の事を聞いていると
「悪い、遅れた」
生徒会室の扉が開き、涯が入ってきた。
「あ、先生。こんにちは~」
皆それぞれに挨拶をする。
「それと大きな荷物がここにあるんだが」
そう言って生徒会室の前を指さす。
不思議に思って皆でそこに行くと
『炎虎?』
皆の声がはもった。
「え、どうしたの?」
私が問いかけても無視。
「お前そんなにも悔しかったのか。」
雷の言葉が癪に障ったのか俯いていた顔を上げた。
「うっせえ!!
しゃーねぇだろ。あんなことやったことねぇし。
ジャンケンだってそんなにやった記憶ねぇし」
いやいや、炎虎。
叩いて被ってジャンケンポンはまだしもジャンケンは運だからね。
ちょっと炎虎が心配になった。


